失敗は本当に悪いこと?自身の失敗を財産に変えるための思考法とは?

皆さんは私生活や仕事において、失敗したなぁと思うことはありますか?
そう聞くと、「長い人生それくらい当たり前」という声が聞こえてきそうです。


「失敗」と聞くと皆さんはどんな印象を持ちますか?
良い印象?悪い印象?
どちらかと言うとネガティブな印象ではないでしょうか?

ちなみに失敗とは、

物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。

goo辞書より引用

のようです。

失敗は誰しも起こしたくないものですよね。
失敗は悪とさえ思っている人もいるのではないでしょうか?
プロジェクトのリスクマネジメントでも、リスクの回避か、転嫁、軽減、受容か検討しますね。

この失敗をきちんと対処していれば、
明らかに自身のかけがえのない財産にすることができます。

すべての失敗が財産になるわけではありません。

でも、どう捉えるかによって、ただの苦い思い出になるのか、財産になるのかと言うお話です。

今回は、その方法とそうならない場合の思考法について、考えていきたいと思います。
これは私生活やプロジェクトの両方に適用できる考え方です。

では、どんな場合に失敗が財産になるのでしょう。

1.失敗が財産になる場合

1)十分考えた結果での失敗

発生するリスクを十分検討した結果、それでも発生してしまった場合、おそらく取るべき対策が誤っていたかと振り返ることができます。
その場合は、次に同じことで失敗する確率が低くなるでしょう。

2)起こるだろうと思っていた、もしくは第三者に指摘を受けていた失敗

プロジェクトではリスクマネジメント会議やデザインレビューがこれに当たります。
こちらはリスクの重さを見誤っていたや発生確率を見誤っていた可能性があります。
この場合は、リスクの重さ、発生確率をアップデートすることで、次回から回避できるようになります。

3)自身でしっかり原因を突き止め2度としないと反省した場合

振り返り会やレトロスペクティブが該当します。
以前はプロジェクトが終了した後は、反省会と言う会を行い、失敗した人を責める会が多かったですが、現在の振り返りは、よかったことにもクローズアップして、真摯に反省できる環境が整いつつあります。

思考としては、失敗に対して、真摯に向きあう心の素直さがとても大切です。

2.失敗が良い財産にならない場合

1)失敗を別の成功で埋めてしまう場合

この場合、失敗に目を向けず、成功したことにフォーカスしがちになり、自身の糧になりにくくなります。
リカバリーしてしまうと、上手くいったイメージが残り、次への反省につながりにくくなります。
例えば、設計ミスが発生しても、工事側でカバーしてしまう場合などです。

2)自分のせいではなく、誰かのせいにしてしまう場合

事実として自身のせいでない場合もありますが、
その中でも、もっとこうしておけば防げたと思うことがとても大切です。
人は、自分の責任と、思いたくないものです。
それは、自己防衛本能の現れでもあります。
しかし、自身を振り返り、しっかりと次への反省をすることで、より能力の高い人間になると考えていきましょう。

3.対策

1)冷静になれる時間に、1日の振り返りを行う

但し、自分を責めるのではなく、これで一つステップアップしたと前向きに受け止めることと、
どうにも出来ない出来事は、引きづらず、やってしまった事は仕方がないと意識を変える事がとても重要です。
(何か忘れ物をしたとか、遅刻をしたとか)

2)自分なりの振り返りノートを作っておく

きちんとした形でなくても大丈夫です。
ノートやスマホのメモ機能でメモしておき、「次はこうする」と宣言しておくことで、同じ失敗を繰り返しにくくなります。
仕事の場合は、教訓登録簿などを作って、いつでも誰でも見られるようにしておくといいですね。

3)関係者で振り返りを行う

こちらは仕事においてですが、良かったことも含めて失敗を振り返ることで、教訓として、次に繋げることができます。

4.まとめ

私も幼少期からこれまで、色々と失敗をしてきました。
幼少期、その度父に叱られましたが、そのとき父がよく言っていた言葉は、「やってしまった事は仕方がない。反省して次どうするのか考えることが大事」
まさにそのことが失敗が財産になる、魔法の言葉だったのかもしれません。

失敗は悪ではありません。逆に、失敗は人生において宝の原石であるとポジティブに受け止めてみましょう。
一つ一つをその失敗と向き合い、しっかり振り返り、次はどうすべきか、行動に移すことで、着実に失敗が良い財産になっていきます。

そのためには、失敗を受け止められる、素直な気持ちを持つことが、とても重要なことかもしれません。
皆さんも、これらのことを参考にして、是非実践してみてください。


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