初めての工場設備導入でも失敗しないための5つのポイント:補助金活用と成功のポイント
初めて設備導入を進める際に、失敗しないか不安ですよね。
今回は、初めての工場設備導入で失敗しないための5つのポイントについて説明していきます。
初めての工場設備導入でも
失敗しない5つのポイント
製造業において、工場生産設備は根幹にかかわる重要なものです。
さらに、今後の競争化社会を勝ち抜くには、これまでの設備では十分ではない場合もあります。
その際に、考えられるのが新しい生産設備の導入です。
今回は、工場設備導入が初めての方でも、どのような点に注意すべきかをわかりやすく説明していきます。
目次
設備導入の準備:最初にやるべき事と失敗例
目標設定と計画立案の重要性
設備導入の第一歩は、明確な目標を設定し、計画を立てることです。
しかし、ある企業では、具体的な目標設定をせずに「最新の機械を導入すれば効率が上がるだろう」と考え、具体的な導入計画を立てませんでした。
その結果、新しい設備を導入したものの、既存の生産ラインと合わず、生産性が下がってしまいました。
この失敗を避けるためには、まず設備導入の目的(例:生産量の20%向上)を明確にし、それに基づいた計画を立てることが重要です。
目標設定、計画を立てるには、現在の生産ラインのボトルネックを把握しておく必要があります。
生産ラインのボトルネックは、必ずしも生産効率だけではありません。品質におけるボトルネックも見極める必要があります。
設備選びのコツ:成功するためのポイントと失敗例
適切なベンダー選定と設備の評価方法
設備選びでは、信頼できるベンダー選びと、設備の性能評価が重要です。
ある製造業では、価格だけを重視して設備を選んだ結果、購入した機械がトラブルに見舞われても、十分なアフターサービスが受けられず困ったという事象が発生しました。
これにより、修理費用がかさみ、当初の予算を大幅に超える事態になりました。
このような失敗を防ぐためには、価格だけでなく、設備の品質、ベンダーのアフターサポート、他社での実績なども考慮に入れた総合的な評価が必要です。
これまでお付き合いをしている商社やベンダーのみならず、市場価格とマッチしているのか、トータルサポートでよい買い物になっているか、客観的に比較し評価する必要があります。
コスト管理と資金調達:補助金を使って賢く導入
補助金活用で導入コストを抑える
設備導入には多額の費用がかかりますが、「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」を活用することで、その負担を軽減することが可能です。
ある企業では、ものづくり補助金を利用して最新の加工機を導入しました。
この補助金を活用することで、自己負担額を大幅に抑えることができ、結果として、当初の予算内で設備を導入できました。しかし、別の企業では、補助金申請の準備が不十分であったために、申請が通らず、自費での設備導入を余儀なくされました。
このような失敗を避けるためには、補助金の申請手続きに詳しい専門家の助けを借りることや、必要な書類を早めに準備しておくことが重要です。
ものづくり補助金の活用ポイント:
- 事前準備: 申請書類の内容は非常に重要です。事業計画や予算書をしっかりと準備し、設備導入の目的や効果を明確に説明しましょう。
- 期限に注意: 補助金の申請には期限があります。余裕をもって準備を進め、期限内に確実に申請を行いましょう。
- 専門家に相談: 補助金の申請は複雑な場合が多いため、専門家に相談することで、申請がスムーズに進み、採択率が高まります。
事業再構築補助金の活用ポイント:
- 事業再構築の明確化: 事業再構築補助金は、単なる設備投資ではなく、事業の大幅な転換や再構築が求められます。新たな事業分野に進出する際の設備導入などが対象です。
- 補助額の確認: 事業再構築補助金は高額の補助を受けられる場合がありますが、自己負担も一定額必要です。事前に資金計画を立てておきましょう。
法律と安全:違反リスクを防ぐ方法と失敗例
法規制の遵守と安全管理の徹底
法律や安全基準を無視した設備導入は、大きなリスクを伴います。
たとえば、ある工場では、新しい油圧設備を導入しましたが、今回の設備導入により消防法で規制される指定数量を超えていることに気付かず、その後、火災事故が発生してしまいました。
この企業は事故に伴う工場損傷のみならず、生産停止、さらには、消防法の法令違反で罰金を科されるとともに信頼も失いました。
このようなリスクを避けるためには、導入する設備が法的に適合しているかを事前に確認するとともに、正しい法令知識を理解し、必要な届出や安全対策や従業員教育を行うことが不可欠です。
導入から稼働まで:トラブルを防ぐ進め方と失敗例
スムーズな導入と稼働開始のためのポイント
設備導入の最終段階では、設置、試運転、調整などのステップがありますが、この過程でトラブルが発生しやすいです。
ある企業では、設置後の試運転を十分に行わなかったり、操作教育を行なわず、本稼働を開始したため、想定外の不具合が次々と発生し、納期に大きな遅れが生じました。
この失敗を防ぐためには、メーカ側の試運転や操作教育をしっかり行い、問題がないことを確認してから本稼働に移行することが大切です。
また、導入設備に慣れていないため、予期せぬ挙動により、手足が巻き込まれるなどの事例も多く報告されています。
導入時に起こりうるトラブルを事前に予測し、リストアップしておき対策を準備しておくことも重要です。
まとめ
今回は、初めての工場設備導入について注意点や失敗例をお伝えしました。
工場設備の導入は、計画的に進めることで多くのリスクを回避できます。
また、「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」などの公的な補助金を活用することで、設備導入コストを大幅に抑えることができます。
失敗事例を参考にしつつ、法規制の遵守や安全対策も怠らないようにしましょう。
我々のような専門家のサポートを得ながら、計画的かつ確実に進めることで、初めての設備導入を成功に導くことができます。
以上いかがでしたか。
「技術のかけはし」では、設備導入の準備段階でのボトルネックの見極め、ベンダーの客観的評価、補助金活用などの支援を行っています。
設備導入は、最初はハードルが高いかもしれませんが、我々のような専門家に相談することで、大きな損失やリスクを未然に防ぐことができます。
是非とも、疑問点や不安点は、初回ご相談無料ですので、お気軽にご連絡ください。
これからも、皆さんの大切な工場設備を改善していくために、我々は支援してまいります。